保育士を辞めて転職すること自体は問題ありません。

ただし、給料・人間関係・働き方のうち何を変えたいのかを整理しないまま辞めると、転職後も同じ悩みを抱えやすくなります。

厚生労働省の調査によると、退職した保育士の62.9%が業界問わずに転職しており、保育士を辞めた後の選択肢は一つではありません。

<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf" target="_blank" rel="noopener">厚生労働省「保育士の現状と主な取組」</a>

また、同調査では、次の職場に求める条件として以下に示す項目が重視されており、転職では給料だけでなく働き方の見直しも大きな判断軸になっています。

重視される条件
割合
通勤時間
79.9%
勤務日数
77.8%
勤務時間
76.3%

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本記事では、辞めるべきかの判断基準から後悔しやすいケース、転職先の選び方、転職前に整理すべきポイントまでを順に解説します。

Contents
  1. 保育士を辞めて転職しても大丈夫?
  2. 保育士が辞めて転職したいと感じる理由
  3. 保育士を辞めて転職したほうがよい人の特徴
  4. 保育士を辞めて転職した時に後悔するケース
  5. 保育士を辞めて転職した場合の転職先
  6. 保育士経験を活かす転職先の選び方
  7. 保育士を辞めて転職すると給料や働き方は変わる?
  8. 保育士を辞めて転職する前に整理すべきポイント
  9. 保育士を辞めて転職する流れ
  10. 保育士を辞めて転職するか迷ったときの判断基準
  11. 保育士を辞めて転職することに関するよくある質問
  12. 保育士を辞めて転職するなら辞めたい理由に合う仕事を選ぶことが大切

保育士を辞めて転職しても大丈夫?

保育士を辞めるか迷っているなら、まずは転職で今の悩みが改善するかどうかを基準に考えてください。

ただし、辞めたい理由を整理せずに転職すると、転職後も同じ悩みを繰り返す可能性があります。

厚生労働省の調査では、保育士の転職を考える人は一定数おり、常勤保育士の離職率は全国で約9.3%〜10.3%とされています。

そのため、辞める判断そのものが特別というわけではありません。

まずは、辞める前に次の点を確認してみましょう。

確認ポイント
  • 給料・人間関係・働き方のうち、改善したいことは何か
  • 今の職場で異動や相談によって改善できる余地があるか
  • 転職先で同じ悩みを繰り返さないか

今の職場で改善できる悩みなら継続も選択肢ですが、環境を変えないと解決しにくい悩みなら転職を前向きに考える価値があります。

感情だけで決めず、転職先で悩みが解消するかを基準に判断する必要があります。

キャリアの選択として問題ない

保育士を辞めて転職することは、キャリアの選択として問題ありません。

保育士資格や現場経験は転職市場でも一定の強みになり、辞めたあとに別の道を選ぶことも十分に可能です。

保育士の有効求人倍率は2026年1月時点で3.88倍に達しており、全職種平均の1.27倍を大きく上回っています。

厚生労働省「保育士の現状と主な取組」

引用:厚生労働省「保育士の現状と主な取組

資格を持っていれば再就職の機会は多いため、いったん離職したことだけで不利になるとは限りません。

今の職場に不満があっても、保育の仕事自体は続けたいなら転園や保育関連職への転職も選びやすいです。

働き方や仕事内容そのものを変えたいなら、異業種も含めて比較しながら進路を考えることが重要です。

注意点

転職しやすさと転職後の満足度は別物です。求人の多さだけで決めず、今の悩みを解決できる職場かどうかを軸に判断しましょう。

転職で状況が改善する可能性は高い

転職することで給料や働き方、人間関係が改善する可能性はあります。

職場や職種が変わると、同じ保育士資格を活かす場合でも勤務条件や職場の雰囲気が大きく変わる場合があるからです。

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」では、転職後に賃金が増加したと答えた女性の割合は41.5%でした。

雇用形態や勤務先が変わると収入が上がることもありますが、転職すれば必ず状況が良くなるわけではなく、どの条件を改善したいかを先に決めることが重要です。

改善しやすいポイントを整理すると、次のようになります。

項目
改善後の内容
給料
正社員登用や職種変更で収入アップを目指しやすい
残業
持ち帰り仕事が少ない職場なら負担を減らしやすい
休日
土日休みや固定休の職種では予定を立てやすい
人間関係
園の方針や人数構成が変わることでストレスが減る場合がある

給料を優先するなら雇用形態や職種の見直しが重要です。

働きやすさを優先するなら、残業や休日の条件を細かく確認する必要があります。

人間関係の悩みが大きい場合は、仕事内容だけでなく職場の雰囲気まで比較して判断しましょう。

理由を整理せずに転職すると同じ悩みを繰り返す可能性がある

転職先を決める前に辞めたい理由を整理しないと、転職後も似た悩みを抱えやすくなります。

辞めたい原因が給料なのか、人間関係なのか、仕事環境なのかが曖昧なままだと、転職先選びの基準もぶれてしまうからです。

研究では、保育士が慢性的なストレスや感情労働によりやる気を失う原因は休憩時間の不足や持ち帰り仕事の多さといった職場環境が強く関係するとされています。

辞めたい理由を具体的に言葉にできない状態で転職すると、改善したい問題と選ぶ仕事がずれやすくなります。

たとえば、次のようなケースは注意が必要です。

休憩時間が短いほど疲労感は強まりやすく、勤務中は少なくとも30分の休憩確保が重要とされています。また、持ち帰り仕事は週4日までは負担を抱え込みやすく、週5日になるとバーンアウト(燃え尽き症候群)に直接つながるおそれがあります。

給料への不満が強いなら収入条件を優先して比較し、人間関係が原因なら職場の雰囲気や人数体制まで確認することが大切です。

働き方の負担を減らしたいなら、休憩の取りやすさや持ち帰り業務の有無を先に確認してから応募する必要があります。

保育士が辞めて転職したいと感じる理由

保育士が辞めて転職したいと感じるのは、珍しいことではありません。

悩みの内容を整理すると、感情だけで辞めるのではなく、転職で解決しやすい問題かどうかを判断しやすくなるからです。

厚生労働省のデータでは、過去に離職した理由として「職場の人間関係」を挙げた人が33.5%で最も多くなっていました。

引用:厚生労働省<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf">「保育士の現状と主な取組」</a>保育士の退職理由

辞めたい理由は人によって違いますが、職場の人間関係、給与、仕事量の多さが原因となりやすい傾向があります。

まずは、自分の悩みがどの種類に近いのかを整理してみましょう。

項目
改善方法
職場の人間関係
異動・転園・少人数体制の職場への転職を検討する
給与
待遇の良い園や保育関連職、異業種を比較する
仕事量が多い
持ち帰り業務や残業の少ない職場を優先して探す

一時的な忙しさでつらいのか、職場の仕組みに原因があるのかで、取るべき行動は変わります。

今の園で改善できるなら現職を続ける選択もできますが、同じ悩みが続くなら転職も検討する必要があります。

業務量が多く持ち帰り仕事や残業が負担になりやすい

保育士は、日中の保育だけでなく書類作成や行事準備も多いため、業務量の負担を感じやすい仕事です。

勤務時間内に終わらない業務があると、持ち帰り仕事や残業が増え、休む時間を確保しにくくなるからです。

とくに、子どもが帰ったあとの事務作業や準備が重なると、忙しさが長引きやすくなります。

大分県の調査では、現役保育士の71%が「持ち帰り仕事があった」と回答しており、内容は以下のとおりです。

業務内容
割合
保育計画等の書類作成
76.1%
行事の準備
71.2%
クラス便りの作成
49.6%
季節の掲示物の作成
28.3%
その他(新年度準備、アルバム作成、衣装づくり等)
12.5%

今の園で業務分担の見直しが難しいと感じているなら、まずはご自身の働き方を一度整理してみてください。

もし自分の努力だけでは改善できないと分かったら、残業ゼロや持ち帰りなしを徹底している職場を優先して探すのが、不満を解消する一番の近道です。

給料が仕事内容や責任の重さに見合わないと感じやすい

責任の重い仕事を続けているのに、収入に納得できないと感じる保育士は少なくありません。

子どもの命を預かる責任に加えて、保護者対応や書類作成、行事準備まで担うため、収入が大きく伸びにくいと不満につながりやすいからです。

厚生労働省によると保育士の悩みや不満では「給与・手当」を挙げる人が52.9%と最も多く、全職種の平均年収約500.7万円と比べても、保育士の平均年収は低い水準です。

責任の重さに比べて収入が低いと感じることは、転職を考える十分な理由になりえます。

近い職種と比べると、年収の差は次のようになっています。

職種
年収
保育士
363.5万円
幼稚園教諭
363.2万円
看護師
501.6万円
福祉施設介護員
366.8万円
ホームヘルパー
361.2万円

今の園で昇給や手当の改善が見込みにくく、収入の低さが大きな不満なら、待遇の良い園や別職種まで比較する必要があります。

一方で、給料より休日や残業の少なさを優先したい場合は、年収だけで転職先を決めると働き方の負担が増えてしまいます。

収入を最優先にするのか、働きやすさとのバランスを重視するのかを先に決めたうえで判断することが大切です。

人間関係や園の方針にストレスを感じやすい

人間関係や園の方針へのストレスは、保育士が辞めたいと感じる大きな理由の一つです。

毎日の連携が欠かせない仕事だからこそ、上司や同僚との関係、園の考え方とのずれが続くと、働きにくさを感じやすくなります。

人間関係の悩みは自分だけの問題ではなく、職場の体制や風土が影響している場合もあります。

園内で改善できる悩みか、環境を変えないと解決しにくい悩みかを分けて考えることが重要です。

改善の方向性を整理すると、次のようになります。

問題
改善方法
上司・先輩・同僚との関係
面談や相談窓口を活用し、配置調整や複数担任制も検討する
園の方針・理念との不一致
話し合いで擦り合わせ、難しければ異動や転職を検討する
保護者対応による負担
園長や主任の介入、外部相談やカウンセリングを活用する
職場全体の雰囲気・風土
業務改善や公的機関への相談を通じて環境全体を見直す

相談や配置変更で負担が軽くなるなら、すぐに辞めずに様子を見ることが必要です。

園の方針や人間関係が長く合わず、改善の見込みも薄いなら、転職準備を進めてください。

加えて、転職先でも雰囲気は園ごとに異なるため、見学や情報収集は欠かせません。

体力面や将来性への不安から続けるのがつらくなる

年齢を重ねたときの体力や、この先も無理なく働けるかに不安を感じて、保育士を続けるのがつらくなる人は少なくありません。

保育の仕事は立ち仕事や抱っこ、外遊びの見守りなど身体的な負担が大きく、一生続けられるか考えたときに不安となりやすいからです。

今は続けられていても、数年後も同じ働き方を続けられるかは別の問題です。

将来を考えるときは、次のような方向性があります。

方向性
考え方
今の職場で継続
業務量や配置を見直しながら無理なく続けられるか確認する
保育関連職へ転職
子どもと関わりつつ体力負担を抑えやすい働き方を探す
異業種へ転職
長く働ける勤務形態や将来の収入面を重視して選ぶ

体力の不安は気持ちの問題ではなく、働き方やキャリアを見直すきっかけになりやすい悩みです。

今の働き方を少し調整すれば続けられそうなら、すぐに辞める必要はありませんが将来も同じ悩みが続きそうなら、早めに別の働き方も考えてみてください。

保育士を辞めて転職したほうがよい人の特徴

今の職場で働き続けるより、転職を前向きに検討したほうがよい人はいます。

大切なのは辞めたい気持ちがあるかどうかではなく、今の悩みがこの先も改善しにくいか、転職で解決しやすいかを見極めることです。

保育士の仕事はやりがいがある一方で、心身の負担や人間関係、働き方の悩みが重なると続けること自体が難しくなる場合があります。

無理を続けるほど判断が遅れやすいため、早めに自分の状態を整理しておくことが重要です。

まずは、次のチェックリストで当てはまるものがあるか確認してみてください。

  • 心身の負担が大きく、休んでも回復しにくい状態が続いている
  • 給料や休日など、転職で改善したい条件がはっきりしている
  • 今の職場で異動や相談しても状況が変わる見込みが薄い

複数当てはまるなら、転職を具体的に考える段階に入っている可能性があります。

まだ改善の余地があるなら、すぐに辞めるのではなく、配置変更や働き方の見直しから試す方法もあります。

新しい環境で何を変えたいのかが明確になっているかどうかが、判断の分かれ目になるでしょう。

心身の負担が大きく今の職場を続けることで限界が近い人

無理を続けることで心身の負担が大きくなっている人は、転職を含めて働き方を見直したほうがよい場合があります。

疲れやストレスが強い状態が続くと、仕事の質だけでなく、日常生活にも影響が出やすくなるからです。

休憩が十分に取れない職場や持ち帰り仕事が多い環境では、疲労感が蓄積しやすいことも指摘されています。

まずは、次のような状態が続いていないかを確認してみてください。

  • 朝になると仕事のことを考えて、強い憂うつ感や重さを感じる
  • 休みの日も疲れが抜けず、体力の回復が追いつかない
  • 小さなことで気持ちが張りつめたり、涙が出そうになることが増えた

当てはまる項目が多いなら、今の働き方が自分に合っていない可能性があります。

休み方や業務調整で軽くなるなら継続を考える余地がありますが、負担が長く続いているなら環境を変えることを検討してください。

給料や休日など改善したい条件が明確になっている人

転職を前向きに考えやすいのは、給料や休日など改善したい条件がはっきりしている人です。

何を変えたいのかが明確だと、求人票を見るときの基準がぶれにくくなり、転職後のミスマッチも防ぎやすくなります。

現役保育士へのアンケートでは、悩みとして「給与・手当」を挙げる人が52.9%と最も多く、待遇面への不満は転職理由として挙げられやすいことがわかります。

転職で成功しやすいのは、「とにかく辞めたい人」より「何を改善したいかを言葉にできる人」です。

たとえば、整理しておきたい条件には次のようなものがあります。

  • 年収を今より上げたいのか
  • 土日休みや残業の少なさを優先したいのか
  • 子どもと関わる仕事を続けたいのか

給料を最優先にするなら、職種や雇用形態まで広げて比較する必要があります。

休日や働きやすさを重視する場合は、年収だけで決めると負担の大きい職場を選びやすくなります。

複数の条件があるときは、譲れないものから順番をつけて考えてください。

注意点

希望条件を増やしすぎると応募先が絞れなくなるため、最初は絶対に譲れない条件を1〜2個にしぼってください。

今の職場で働き続けても状況改善の見込みが薄い人

今の職場で働き続けても状況が良くなる見込みが薄い人は、転職を検討し始めてください。

悩みの原因が一時的な忙しさではなく、職場全体の体制や運営方針にある場合は、自分の努力だけで変えるのが難しいからです。

保育施設への調査では、今後これ以上の「働き方改革」に取り組む予定がないとした施設が約3割ありました。

相談しても変わらない、休憩が取りにくい、人手不足が続いているという状態なら、職場の仕組みそのものに原因がかもしれません。

注意点

忙しい時期だけつらいのか、年度が変わっても同じ状態が続くのかを見極めると、早まった転職を防ぎやすくなります。

保育以外の仕事にも興味があり新しい働き方を受け入れられる人

保育以外の仕事にも興味があり、新しい働き方を受け入れられる人は、異業種転職に向いています。

未経験の仕事では覚えることが増えますが、変化を前向きに受け止められる人は新しい環境にもなじみやすいからです。

異業種転職で大切なのは、保育から離れることではなく、次の仕事で何を実現したいかを明確にすることです。

休暇条件、体力負担の軽減、年収アップなど目的がはっきりしているなら、職種選びも容易になります。

しかし興味だけで決めるとミスマッチが起きやすいため、仕事内容や働き方の違いを確認したうえで判断する必要があります。

保育士を辞めて転職した時に後悔するケース

保育士を辞めて転職しても、進め方を間違えると後悔することがあります。

転職そのものが失敗なのではなく、辞めたい理由や転職先に求める条件を整理しないまま動くと、入職後に仕事内容や働き方のずれが起きやすいからです。

厚生労働省によると民間職業紹介事業者を通じた採用では、施設側が能力や適性のミスマッチがあったと答えた割合は19.9%でした。

また、同調査にて採用後にすぐ辞めてしまった割合も19.2%あり、短期間で再離職するケースも一定数ありました。

保育士が転職して後悔しやすいケースは、以下のとおりです。

求人票の条件だけで決めると、仕事内容や職場の雰囲気とのずれが起きやすくなります。

辞めたい理由が明確で、転職後の働き方までイメージできているなら後悔しにくいですが、準備不足のまま動くと同じ悩みを繰り返す可能性があります。

勢いで辞めて転職先を決める

感情のまま勢いで辞めてしまうと、転職後に後悔しやすくなります。

退職を急ぐほど求人比較や情報収集が不十分になり、自分に合わない職場を選んでしまう可能性が高まるからです。

強いストレスがあると早く辞めることが目的になりやすく、転職先を冷静に見極めにくくなります。

辞める判断と転職先を選ぶ判断を同時に進めると、準備不足のまま入職することになります。

衝動的な退職には、次のようなリスクがあります。

  • 求人を十分に比較できず、条件の悪い職場を選びやすい
  • 退職後に収入が止まり、焦って応募先を決めてしまう
  • 辞めたい理由を整理しないまま転職し、同じ悩みを繰り返しやすい

在職中に求人を比較できているなら、落ち着いて転職先を選びやすくなります。

まだ応募先の比較ができていない段階なら、先に辞めるより情報収集を進めるほうが失敗を防ぎやすいです。

給料だけを見て転職する

給料だけを見て転職先を決めると、入職後にミスマッチを感じやすくなります。

転職で大切なのは、給料の額だけでなく、その収入に対してどのような働き方を求められるかまで確認することです。

収入アップを目指すこと自体は悪くありませんが、仕事内容や職場環境が合わなければ長く続けにくくなります。

年収を最優先にしたいなら、負担が増えても受け入れられるかを考える必要があります。

働きやすさも重視したいなら、休日数や残業時間、求められる役割まで含めて比較したほうが判断しやすいです。

注意点

基本給だけでなく、賞与の有無や固定残業代を含めた月収×12ヶ月の金額を年収として計算してください。

保育士を辞めたい理由を整理せず異業種へ行くとミスマッチが起きやすい

辞めたい理由を整理しないまま異業種へ転職すると、転職後にミスマッチが起きやすくなります。

異業種は働き方を変えやすい一方で、保育士として感じていた不満と転職先の特徴が合っていないと、悩みが解決しないまま残るからです。

労働経済動向調査によると、就業経験が長い人ほど前職と仕事内容が近い職種を選ぶ傾向があります。

異業種転職で失敗しやすいのは、保育を辞めたい人ではなく、何を変えたいのかを言語化できていない人です。

辞めたい理由ごとに向きやすい職種を整理すると、次のようになります。

辞めたい理由
おすすめの異業種職種
理由・根拠
業務量・書類・持ち帰り仕事の多さ
一般事務・事務系職種
業務範囲が明確で、持ち帰り仕事が発生しにくい
給与・賞与への不満
営業・販売職
成果が給与に反映されやすく、賃金改善を重視する人に向きやすい
体力的な負担・健康不安
受付・事務職
抱っこや中腰が少なく、身体的な負荷を抑えやすい
勤務体制への不満
企業の一般職
固定時間勤務や土日休みの求人があり、生活リズムを整えやすい
責任の重さ・精神的疲れ
接客・サービス・販売職
対人スキルを活かしつつ、保育とは異なる種類の責任で働ける

時間の負担を減らしたいなら勤務体制を重視し、収入を上げたいなら給与制度まで確認する必要があります。

異業種転職そのものは悪くありませんが、辞めたい理由と選ぶ仕事がずれると、前より働きにくく感じることもあります。

働き方や年収の変化を想定せず辞めると生活面で困りやすい

転職後の働き方や年収の変化を考えないまま辞めると、生活面で困りやすくなります。

働きやすさを優先して転職しても、収入が大きく下がると家計に余裕がなくなり、別の不満につながることがあるからです。

働き方が楽になっても、生活費をまかなえない水準まで収入が下がると、転職後の後悔につながります。

転職前後の収入差を整理すると、次のようになります。

項目
保育士:正社員(現状)
転職後:短時間・パート(生活重視)
推定年収
約363.5万円
約250.0万円
月々の手取り
約22.0万円
約13.0〜15.0万円

パートや短時間勤務は家庭や私生活と両立しやすい一方で、収入面では差が出やすくなります。

働きやすさを優先するなら、毎月の生活費から年収がどこまで下がっても生活できるかを計算しておく必要があります。

保育士を辞めて転職した場合の転職先

保育士を辞めたあとも、経験を活かせる仕事から未経験で挑戦しやすい仕事まで、転職先の選択肢は多くあります。

何となく職種を選ぶのではなく、収入、働きやすさ、資格の活かしやすさを比べながら、自分に合う進路を見つけることです。

保育士資格を活かしやすい仕事は転職しやすい一方で、未経験職種は働き方が整う場合もありますが、求められるスキルや慣れるまでの負担も大きくなりやすいです。

厚生労働省の職業情報提供サイトなどをもとに主な転職先を比較すると、次のようになります。

職種
転職難易度
年収の目安
働きやすさの特徴
ベビーシッター・児童福祉職
約350~390万円
資格や経験を活かしやすいが、夕方以降の勤務など時間が不規則になりやすい
学童・児童発達支援
年収300万円未満が多い
短時間勤務で両立しやすいが、非正規雇用が多く収入は低めになりやすい
事務・受付
約390万円
固定時間勤務や土日休みが多く、生活リズムを整えやすい
営業や接客
低〜中
300~500万円(実績により変動)
対人スキルを活かしやすいが、職種によってはシフト制や成果負担がある

子どもと関わる仕事を続けたいなら、保育関連職のほうが経験を活かしやすいです。

働き方や休日を重視するなら、事務や受付のような固定時間勤務の職種が候補になります。

収入アップを狙うなら営業や接客も選択肢ですが、仕事内容や勤務形態まで確認して選ぶ必要があります。

ベビーシッター・児童福祉職

保育士経験を活かしたい人には、ベビーシッターや児童福祉職が向いています。

仕事内容が保育に近く、子どもと関わる力や保護者対応の経験をそのまま使いやすいため、未経験職種より安心して転職しやすいからです。

厚生労働省のデータでは、約68.3%がパートタイマーとして働いていました。

資格を活かしやすい一方で、収入や働き方は保育園勤務と異なるため、仕事内容の近さだけで決めないことが大切です。

保育園との違いを整理すると、次のようになります。

項目
保育園
ベビーシッター・児童福祉職
仕事内容
集団保育が中心
1対1や少人数対応が中心
働き方
シフト制や担任業務がある
時間帯が不規則になりやすい
収入面
安定しやすい
パート比率が高く差が出やすい

子どもと密に関わりたい人には合いやすい一方で、勤務時間の安定や収入を重視する人は条件を細かく確認したほうが安心です。

集団保育から離れたいのか、保育の仕事自体を続けたいのかで向き不向きも変わります。

学童・児童発達支援

学童や児童発達支援は、子どもと関わる仕事を続けながら働き方を見直したい人に向いています。

保育士資格を活かしやすく、保育園とは対象年齢や支援の内容が異なるため、今より合う働き方を見つけやすいからです。

指導員の約70%は保育士や教諭の資格保持者であり、資格があれば転職しやすい分野です。

学童・児童発達支援の特徴は、以下のとおりです。

  • 保育士資格や子ども対応の経験を活かしやすい
  • 学童は放課後中心、児童発達支援は個別支援や少人数対応が多い
  • 保育園より集団保育の負担が軽くなる場合がある

年齢の高い子どもと関わりたいなら学童、発達支援に関心があるなら児童発達支援が候補になります。

どの施設でも負担が軽いとは限らないため、支援内容や人員体制を見て判断する必要があります。

事務・受付

事務や受付は、保育士から未経験で挑戦しやすい転職先の一つです。

専門資格が必須ではない求人も多く、保育士として身につけた段取り力や対人対応力を活かしやすいからです。

東京都の調査では、保育士資格を持ったうえで保育士以外の職種で働いている人のうち、27.0%が事務職等に就いています。

事務職で活かしやすい保育士スキルには、次のようなものがあります。

  • 複数の業務を同時に整理して進める段取り力
  • 保護者対応で培った丁寧なコミュニケーション力
  • 書類作成や連絡業務で身についた正確さと対応力

事務職は人と関わりながらも、保育より落ち着いた環境で働きたい人には合いやすいです。

勤務時間や休日を重視するなら選択肢になりますが、パソコン操作や事務処理の基礎は求められます。

未経験歓迎でも誰でも受かるわけではないため、応募前に必要な業務内容を確認しておくことが大切です。

営業や接客

営業や接客などの異業種も、保育士からの転職先として有力候補です。

保育士として身につけた対人対応力や相手に合わせて動く力は、異業種でも活かしやすいからです。

成果に応じた報酬体系も多く、保育士よりも100万円以上の年収アップを目指せる可能性もあります。

ですが、成果へのプレッシャーや土日勤務など、保育とは別の負担が生じることもあります。

人と関わる仕事が得意で、評価や収入の伸びを重視したい人には向いています。

ポイント

働き方の安定を優先したい人は、仕事内容だけでなく勤務時間や評価制度まで確認して判断する必要があります。

保育士経験を活かす転職先の選び方

転職先は、何となく選ぶのではなく、何を優先したいかに合わせて選ぶことが大切です。

同じ保育士経験を活かせる仕事でも、給料を重視するのか、働きやすさを重視するのか、子どもと関わるやりがいを残したいのかで向いている職種は変わるからです。

保育士からの転職先には、資格を活かしやすい仕事もあれば、未経験で挑戦しやすい仕事もあります。

転職で後悔しにくいのは、職種名ではなく、自分が改善したい条件を目指せる職種を選ぶ人です。

目的ごとにおすすめの職種や業界を整理すると、次のようになります。

目的
職種や業界
給料を上げたい
営業、事務、待遇の良い一般企業
働きやすさを重視したい
事務、受付、固定時間勤務の職種
子どもと関わるやりがいを残したい
学童、児童発達支援、ベビーシッター、児童福祉職

収入を優先するなら、保育資格の活かしやすさより年収水準や評価制度を重視したほうが選びやすいです。

反対に、働きやすさを求めるなら、勤務時間や休日の取りやすさまで確認する必要があります。

子どもと関わる仕事を続けたい人は保育関連職から選ぶ

子どもと関わる仕事を続けたい人は、異業種より先に保育関連職から選ぶほうが向いています。

保育士としての経験を活かしやすく、仕事のやりがいを残しながら働き方だけを見直せる場合があるからです。

保育士試験合格者が就業を希望する理由では、「子どもと関わる仕事がしたい」が26.1%で最も多くなっています。

子どもと関わること自体は続けたいなら、仕事を大きく変えるより、関わり方を変える方法もあります。

保育関連職には、次のような職種が挙げられます。

職種
特徴
学童保育
小学生と関わる仕事で、放課後中心の勤務になりやすい
児童発達支援
少人数や個別支援が多く、発達支援に関心がある人に向いている
ベビーシッター
1対1で関わることが多く、家庭に合わせた柔軟な対応が求められる
児童福祉施設職員
生活支援や見守りを通じて、子どもの成長を長く支える役割がある

保育園と近い働き方を望むなら学童や児童発達支援が有力な候補です。

より密に関わりたいならベビーシッター、生活支援まで含めて関わりたいなら児童福祉施設職員を検討してください。

どの仕事も子どもと関われますが、負担の種類は異なるため、関わる年齢や支援内容まで見て選ぶ必要があります。

体力負担を減らしたい人はデスクワーク寄りの仕事を優先して選ぶ

体力負担を減らしたい人は、デスクワーク寄りの仕事を優先して選んでください。

保育の仕事は立ち仕事や抱っこ、中腰の姿勢が多いため、体への負担を減らしたいなら仕事内容そのものを変えることが必要になるからです。

体力面の不安が大きい場合は、子どもと関わるかどうかより、毎日どのような姿勢や動きが多い仕事かを基準に見てください。

たとえば、事務や受付のような仕事は座って進める時間が長く、保育園勤務より身体的な負担を抑えやすい傾向があります。

働き方を見直すときは、立ち仕事の多さだけでなく、残業の有無や勤務時間の固定性まで確認することが大切です。

注意点

デスクワークは身体的な負担を減らしやすいが、パソコン作業や対人調整による別の疲れが出ることもあるため、詳しい業務内容まで確認する必要があります。

給料を上げたい人は業界よりも職種と会社規模を重視する

給料を上げたい人は、業界名だけで転職先を選ぶより、職種と会社規模を重視したほうが収入差を見つけやすいです。

同じ業界でも営業職や専門職では年収が上がりやすく、企業規模によっても給与水準に差が出るからです。

給料アップを目指すなら、保育と近い業界かどうかより、どの職種でどの規模の会社に入るかを比較しましょう。

厚生労働省のデータをもとに企業規模別の平均月給は次の通りで、大きい企業ほど高い傾向があります。

  • 大企業(常用労働者1,000人以上):34.6万円
  • 中企業(常用労働者100〜999人):31.1万円
  • 小企業(常用労働者10〜99人):29.4万円

また、月給水準の高い産業を比べると、次のような差があります。

産業・職種
月収
インフラ系(電気・ガス・熱供給・水道業)
41.0万円
学術研究、専門・技術サービス業
39.7万円
情報通信業
38.1万円
医療・福祉
29.4万円

引用:厚生労働省「産業別にみた賃金 令和6年

収入を優先するなら、営業職や専門職、大手企業の求人まで広げて見てください。

働きやすさも重視するなら、月給の高さだけでなく、残業や評価制度まで確認したほうが納得しやすいです。

未経験転職が不安な人は研修制度が整った職場を選ぶ

未経験転職が不安な人は、研修制度が整った職場を優先して選ぶことが重要です。

仕事内容を一から覚える必要がある仕事では、求人の多さよりも、入社後に学べる環境があるかどうかで働きやすさが変わるからです。

調査では保育士試験合格者の約7割は、保育現場における実習や研修が必要だと考えており、経験不足への不安を感じている。

未経験歓迎企業には、次のような特徴があります。

  • 人柄や仕事への姿勢を重視し、入社後に育てる前提で採用している
  • 副担当や先輩とのペア配置など、段階的に仕事を覚えられる体制がある
  • メンター制度や定期面談があり、相談しやすい環境が整っている
  • 職場見学や体験ができ、入社前に仕事内容を確認しやすい

研修やフォローが手厚い職場なら、未経験でも仕事に慣れやすくなります。

とはいえ、教育体制があっても、自分で学ぶ姿勢がなければ定着しにくいです。

求人を見るときは、未経験歓迎の言葉だけでなく、誰がどう教えてくれるのかまで確認する必要があります。

保育士を辞めて転職すると給料や働き方は変わる?

保育士を辞めて転職すると、給料も働き方も変わる可能性があります。

厚生労働省の「令和2年転職社実態調査の概況」によると約6割は、賃金が減ったまたは変わらないと回答していました。

一方、残業や持ち帰り仕事が減り、休日が安定することで、生活全体の負担が軽くなるケースは少なくありません。

給料だけを見ると満足できなくても、勤務時間や精神的な負担まで含めると働きやすくなることがあります。

働きやすさが改善するケースは多い

転職によって、働きやすさが改善するケースは少なくありません。

保育士の仕事で負担になりやすい残業や持ち帰り業務、休日の取りにくさは、職種や勤務先が変わることで見直しやすくなるからです。

特に、固定時間勤務の仕事や業務範囲がはっきりしている職場では、保育園勤務より生活の見通しを立てやすくなります。

転職で改善しやすいポイントを整理すると、次の通りです。

改善されやすいポイント
理由
残業
業務範囲が明確な職種では、勤務時間外の対応が少なくなりやすい
持ち帰り業務
書類作成や行事準備がない仕事では、自宅での作業が発生しにくい
休日
土日休みや固定休の職場では、予定を立てやすく生活リズムが整いやすい

勤務時間を重視するなら、固定シフトや残業の少なさを確認して選ぶことが重要です。

休日数を優先したいなら、年間休日や有給の取りやすさまで確認してください。

ただし、同じ職種でも職場によって差があるため、求人票だけでなく実際の働き方まで確かめる必要があります。

生活リズムが整う可能性がある

転職によって、生活リズムが整う可能性があります。

保育士は早番や遅番、行事対応などで生活時間が不規則になりやすいため、勤務時間が固定された仕事へ移ると、毎日の流れを保ちやすくなるからです。

生活が整いやすくなるかどうかは、仕事内容よりも勤務時間が固定されているかで差が出やすくなります。

たとえば一般職では、始業と終業の時間が決まっている求人も多く、食事や睡眠の時間を一定にしやすいです。

1日の流れを比べると、次のような違いがあります。

項目
保育士
一般職
出勤時間
早番・通常番・遅番で変動しやすい
毎日ほぼ同じ時間になりやすい
退勤後
行事準備や持ち帰り業務が発生しやすい
業務終了後は私生活の時間を取りやすい
休日
行事やシフトで予定が変わることがある
土日休みなど一定の休みを取りやすい

勤務時間の固定を優先するなら、事務や受付のような職種が合いやすいです。

反対に、接客や一部の営業職ではシフト制が残ることもあるため、一般職なら必ず生活が整うとは限りません。

求人を見るときは、休日数だけでなく始業時間や残業の有無まで確認してください。

仕事のやりがいや子どもと関わる充実感が減る場合もある

転職によって働きやすくなる一方で、仕事のやりがいや子どもと関わる充実感が減る場合もあります。

保育士の仕事には大変さだけでなく、子どもの成長を近くで見られる喜びや、日々の関わりの中で得られる達成感があるからです。

特に、子どもと毎日関わることに大きな意味を感じていた人ほど、転職後に仕事の満足感が変わりやすいです。

やりがいを優先したいなら、保育関連職を選ぶほうが合いやすく、収入や休日を優先したいなら、やりがいの形が変わることを受け入れる必要があります。

注意点

やりがいの感じ方は人によって異なるため、子どもと関わる頻度だけでなく、仕事内容全体で満足できるかを考えておく必要があります。

保育士を辞めて転職する前に整理すべきポイント

保育士を辞めて転職する前には、勢いで動かず、事前に整理しておくべきことがあります。

辞めたい気持ちだけで転職活動を始めると、求人選びの基準がぶれやすくなり、転職後に後悔しやすくなるからです。

後悔しにくい転職にするには、辞める前に理由・条件・生活への影響を具体的に整理しておくことが欠かせません。

転職前に辞めたい理由を給料・人間関係・働き方に分けて整理できているかを確認してください。

保育士を辞めたい理由を給料と人間関係と働き方に分けて整理する

保育士を辞めたいときは、理由を給料、人間関係、働き方に分けて整理することが大切です。

辞めたい気持ちが強いままだと問題が一つに見えやすいですが、実際は複数の不満が重なっていることが多いからです。

保育士へのアンケートによると離職理由では給与の低さを挙げる人が29.2%おり、現役保育士の悩みでも給与・手当は52.9%と最も多くなっています。

転職で後悔しにくいのは、辞めたい理由を一言でまとめる人ではなく、原因を分けて考えられる人です。

まずは、次の3つの軸で整理してみてください。

項目
内容
給与
給料や手当に不満があるなら、年収だけでなく昇給や賞与も含めて改善できるか確認する
人間関係
特定の人との関係か、園全体の雰囲気や方針の問題かを分けて考える
働き方
残業、持ち帰り仕事、休日の取りにくさなど、日々の負担を具体的に整理する

給料が中心なら待遇改善を重視した転職先を考慮し、人間関係や働き方の負担が大きいなら、職場環境や勤務条件の見直しが優先になります。

理由を一つに決めつけず、どの不満が最も大きいのか順番をつけて考えることが大切です。

転職先で何を優先したいのかを明確にして転職軸を決める

転職先を選ぶときは、何を優先したいのかをはっきりさせてから動くことが大切です。

転職で変えたいことが曖昧なままだと、求人を見ても判断基準が定まらず、条件の良さだけで決めて後悔につながるためです。

転職軸とは、次の職場で絶対に譲れない条件と、できれば欲しい条件を分けることです。

転職先で考慮したい条件には、次のようなものがあります。

目的
重視すべき選び方
給料を上げたい
年収や賞与、昇給の見込みを優先して職種や会社規模を選ぶ
土日休みを取りたい
固定時間勤務や年間休日の多い職場を優先する
子どもと関わる仕事を続けたい
学童や児童発達支援など保育関連職を中心に探す
体力負担を減らしたい
事務や受付など座り仕事が多い職種を候補に入れる

スクロールできます

給料を重視するなら多少の忙しさを受け入れる必要があります。

一方、働きやすさを優先するなら、収入や仕事内容で妥協できる範囲も考えておくと選びやすくなります。

すべてを満たす求人は多くないため、優先項目を一つ決めて比較することが大切です。

退職時期や引き継ぎや転職活動の進め方を事前に計画する

転職をスムーズに進めるには、退職時期や引き継ぎ、転職活動の進め方を事前に計画しておくことが大切です。

順番を決めないまま動くと、求人比較が不十分になったり、退職と入社の時期がずれて収入面で不安が出たりしやすくなるからです。

転職では、辞める時期より先に、在職中にどこまで準備を進めるかを決めておくことが重要です。

中期的な転職スケジュールの目安は、以下のとおりです。

退職前の期間
やること
3〜6か月前
辞めたい理由を整理し、希望条件や転職先の方向性を決める
2〜3か月前
求人を比較し、応募書類の準備や面接を進める
1〜2か月前
内定先を決め、退職の申し出と引き継ぎ準備を始める

在職中に求人探しと面接を進められるなら、スムーズに転職先に移行できます。

心身の負担が大きく、すぐに離れる必要がある場合は、退職を優先しつつ無理のない範囲で進める考え方も必要です。

退職日だけを先に決めるのではなく、応募から入社までの流れ全体を見て計画することが大切です。

保育士を辞めて転職する流れ

保育士を辞めて転職するときは、順番を決めて進めることが大切です。

何から始めればよいか分からないまま動くと、求人選びや退職のタイミングがずれやすく、後悔につながりやすいからです。

転職は、辞める前の整理から求人比較、退職準備、入社準備の順に進めると失敗を防ぎやすくなります。

まずは全体の流れをつかんでおくと、今どの段階で何をすべきか判断しやすくなります。

1

悩みと希望条件を整理する

今の不満と次の職場に求める条件を明確にする

2

候補求人を比較して絞る

仕事内容や条件を見比べて応募先を決める

3

退職準備と引き継ぎを進める

内定後に退職時期を決めて必要な対応をとる

4

入社準備を整えて新しい職場へ進む

条件確認や必要書類の準備を終えて入社する

在職中に動けるなら、比較と応募を進めてから退職時期を決める流れが向いています。

心身の負担が大きく在職継続が難しいなら、退職や休養を優先しつつ、無理のない範囲で転職活動を進める考え方も必要です。

自分の状態に合わせて進め方を分けることで、転職の失敗を防ぎやすくなります。

辞めたい理由と転職先の条件を整理する

転職を始める前に、まず辞めたい理由と転職先に求める条件を整理することが大切です。

ここが曖昧なままだと、求人を見ても何を基準に選べばよいか分からず、条件だけで決めて後悔しやすくなるからです。

転職で失敗しにくいのは、何となく辞めたい人ではなく、何を変えたいのかを言葉にできる人です。

たとえば、給料、人間関係、働き方のどれを改善したいのかで、選ぶべき職種は変わります。

辞めたい理由を整理したら、次は年収、休日、勤務時間、仕事内容などの希望条件に優先順位をつけることが大切です。

理由と条件がつながった状態で求人を見始めると、比較の軸がぶれにくくなります。

求人を比較して自分に合う職種と業界を絞り込む

求人を比較するときは1社だけで決めず、自分に合う職種と業界を絞り込むことが大切です。

条件が良く見える求人でも、仕事内容や働き方まで確認しないと、入社後に想像とのずれが出やすくなるからです。

ミスマッチを防ぎたいなら、求人票の見やすさではなく、複数の求人を同じ基準で比べることが重要です。

求人を比較するときは、次の軸で整理してみてください。

判断軸
見るポイント
給料
基本給、賞与、手当、昇給の有無まで確認する
働き方
勤務時間、残業、休日、シフト制の有無を比較する
仕事内容
実際の業務内容や求められる役割が自分に合うか見る

給料が高くても働き方が合わなければ長く続けにくくなります。

少なくとも2〜3社は同じ軸で見比べて、自分が納得できる条件の求人を選びましょう。

内定獲得後に退職手続きを進める

退職手続きは、できるだけ内定を得てから進めるのが基本です。

先に辞めてしまうと収入が止まり、焦って次の職場を決めてしまうリスクが高まるからです。

内定後は、退職日を決めるだけでなく、引き継ぎや園との調整まで含めて進める必要があります。

退職手続きは、次の流れで考えてください。

1

退職時期を決めて計画を立てる

入社日と引き継ぎ期間をふまえて無理のない退職日を考える

2

上司へ退職の意思を伝える

就業規則も確認しながら、早めに正式な申し出を行う

3

引き継ぎ資料を整えて業務を渡す

担当業務や注意点をまとめ、園に迷惑が出ないよう準備する

在職中に転職活動を進められるなら、収入を保ちながら退職準備まで進めやすくなります。

心身の負担が強く、すぐに離れる必要がある場合は、例外として退職を優先することもあります。

その場合でも、引き継ぎと生活面の見通しはできる範囲で進めておくことが大切です。

転職エージェントや求人サービスを活用する

転職活動を効率よく進めたいなら、転職エージェントや求人サービスを活用する方法があります。

自分一人で求人を探すだけでは分からない情報もあり、比較の幅を広げやすくなるからです。

転職が初めての人や、在職中で時間が限られている人ほど、サポートを受けながら進めるメリットは大きいです。

厚生労働省のアンケートでは民間の紹介事業者を利用する理由に、以下の内容が挙げられました。

内容
割合
希望に合った求人を紹介してもらえる
50.5%
求人企業の詳しい情報を知ることができる
28.1%
キャリアコンサルティングを受けられる
11.1%

求人の数を広く見たいなら求人サイト、自分に合う求人を絞って探したいならエージェントの活用が向いています。

自分で探す方法にも自由さはありますが、職場の雰囲気や内部情報まで知りたい場合はサポート付きのほうがおすすめです。

使うかどうかは、どこまで一人で進められるかに合わせて決めるとよいでしょう。

保育士を辞めて転職するか迷ったときの判断基準

保育士を辞めるか迷ったときは、感情で決めるのではなく、今の職場で改善できるかどうかを基準に考えることが大切です。

続けるべきか、転職すべきかは辞めたい気持ちの強さではなく、悩みの原因を現職に残ったまま解決できるかで変わります。

今の職場で改善できる悩みなら継続を考え、改善が難しく転職で解決できる条件が明確なら、転職を進める判断ができます。

たとえば、配置変更や相談で負担が軽くなるなら、すぐに辞める必要はありません。

給料、働き方、人間関係のうち何を改善したいかが明確で、転職先の候補も比較できているなら、次の行動に進みましょう。

まだ迷いが強いなら、情報不足の可能性があるため、保育士向けと異業種向けの求人を見比べて判断材料を増やすことが大切です。

今の職場で悩みが改善する可能性があるかを見極める

今の職場で悩みが改善する可能性があるなら、すぐに転職を決める必要はありません。

辞めたい理由が配置や担当業務、人間関係にある場合は、環境を少し変えるだけで負担が軽くなることもあるからです。

迷ったときは、転職するべきかを考える前に、今の職場で変えられることが残っていないかを確認することが大切です。

たとえば、次のような方法で改善できる場合があります。

  • 上司に相談して業務量や担当の偏りを見直してもらう
  • 異動や配置変更で人間関係や役割の負担を調整する
  • 持ち帰り仕事や残業について園のルールや分担を確認する
  • 一定期間だけ様子を見て、改善が続くかを判断する

改善策を試しても同じ悩みが続くなら、職場の構造に原因があります。

一時的な忙しさなのか、長く続く問題なのかを分けて考えることが判断の分かれ目になります。

転職によって改善したい条件が明確になっているかを確認する

転職を進める前に、何を改善したいのかが明確になっているかを確認することが大切です。

辞めたい気持ちだけで動くと、転職先を選ぶ基準があいまいになり、入社後に別の不満が出やすくなるからです。

給料を上げたいのか、働き方を整えたいのか、人間関係の負担を減らしたいのかで、選ぶべき求人は変わります。

転職で改善したい条件が整理できているか、次の項目で確認してみてください。

転職条件チェックリスト
  • 給料・働き方・人間関係など、最優先で改善したい内容か決まっている
  • 転職先に求める条件と、今の不満がつながっている
  • 理想だけでなく、受け入れられる条件の範囲も考えられている

満たす項目が多いほど、転職先とのずれは起きにくくなります。

まだ条件が定まっていないなら、応募を急ぐより先に優先順位を決めたほうが選びやすいです。

何を変えたいのかと、転職先で本当に変えられることが一致しているかを見て判断する必要があります。

保育士を続ける場合と辞める場合のメリットとデメリットを比較する

保育士を続けるか辞めるか迷うときは、両方のメリットとデメリットを並べて比べることが大切です。

どちらか一方の良い面だけを見ると、自分に合う選択を見失いやすくなるからです。

判断しやすくするには、やりがい、働き方、収入のどれを優先したいかを基準に比べることが重要です。

メリット・デメリットを整理すると、違いは次のように見えてきます。

比較項目
保育士を続ける場合
辞めて転職する場合
メリット
専門性を維持しながら、職場の雰囲気や給与の改善を目指しやすい
就業時間が条件に合いやすく、シフトや持ち帰り仕事の負担を減らしやすい
デメリット
園を変えても保育特有の責任や忙しさが残る場合がある
子どもの成長に関わるやりがいが減り、収入が下がることもある

子どもと関わるやりがいや保育の専門性を大切にしたいなら、まずは他園への転職も含めて考えてください。

働き方や生活時間を整えたいなら、異業種転職のメリットが大きくなります。

どちらを選ぶにしても、今の不満が本当に解消するかを基準に判断することが大切です。

迷いが強いなら保育士向けと異業種向けの両方の求人を見て判断する

迷いが強いなら、保育士向けと異業種向けの両方の求人を見て判断することが大切です。

頭の中だけで考えているとイメージで判断しがちですが、実際の求人を比べると、給料、休日、仕事内容の違いが具体的に見えてくるからです。

迷いが消えないときは、決断力が足りないのではなく、判断材料が足りていないことが多いです。

たとえば保育士求人では、園の方針やシフト、持ち帰り仕事の有無を確認できます。

異業種求人では、固定勤務か、年収はどの程度か、未経験でも応募しやすいかが見えてきます。

両方を見比べると、自分が本当に重視したい条件がはっきりしやすくなります。

注意点

考えるだけで止めず、実際に2〜3件ずつ求人を見比べて条件の差を確認することが、迷いを減らす近道です。

保育士を辞めて転職することに関するよくある質問

保育士を辞めて転職することについては、判断基準や転職先、給料の変化など細かな疑問を持つ方が多いです。

特に、異業種へ転職できるのか、給料は上がるのか、どのタイミングで辞めるべきかなど、行動の前に確認したい点は少なくありません。

ここでは、保育士を辞めて転職することに関するよくある質問をQ&A形式で簡潔に解説します。

保育士を辞めて異業種へ転職するのは不利ですか?

保育士を辞めて異業種へ転職することは、必ずしも不利にはなりません。

保育士として身につけた対人対応力や段取り力は、事務や営業、接客などでも活かしやすいからです。

ただし、未経験の職種では実務経験がない分、応募先によっては不利になることもあります。

20代は未経験採用に入りやすく、30代はこれまでの経験をどう活かせるかを言葉にできるかが重要になります。

保育士を辞めて転職すると給料は上がりますか?

保育士を辞めて転職しても、給料が必ず上がるわけではありません。

厚生労働省の調査では、転職者のうち40.1%は賃金が減少したと回答していました。

ただし、職種や会社規模によっては、数年かけて収入が上がりやすい仕事もあります。

短期の年収だけでなく、働き方や将来の昇給も含めて判断することが大切です。

保育士資格を活かせる転職先には何がありますか?

保育士資格を活かせる転職先には、学童、児童発達支援、ベビーシッター、児童福祉職などがあります。

保育に近い仕事を選ぶほど経験を活かしやすい一方で、勤務時間や収入の条件は職場ごとに異なります。

子どもと関わる仕事を続けたい人には向いていますが、集団保育か個別支援かでも負担の種類は変わります。

保育士を辞めるタイミングはいつがよいですか?

保育士を辞めるタイミングは、在職中に転職先を決めてから動ける時期が望ましいです。

収入を保ちながら進めやすく、焦って次の職場を決める失敗を防ぎやすいからです。

年度の区切りである3月前後は動きやすい時期ですが、心身の負担が大きい場合はその時期まで無理に待つ必要はありません。

園の状況だけでなく、自分の体調や転職準備の進み具合も含めて判断することが大切です。

保育士を辞めて転職して後悔する人の特徴は何ですか?

保育士を辞めて転職して後悔しやすいのは、辞めたい理由や転職先の条件を整理しないまま動く人です。

何を変えたいのかが曖昧だと、入社後に働き方や仕事内容のずれを感じやすくなるからです。

また、給料だけで決める人や、比較をせずに勢いで辞める人も後悔しやすい傾向があります。

保育士を辞めて転職するなら辞めたい理由に合う仕事を選ぶことが大切

保育士を辞めて転職するなら、大切なのは辞めること自体ではなく、辞めたい理由に合う仕事を選ぶことです。

我慢を続けることではなく、今の悩みが職場で改善できるのか、転職で変えたほうがよいのかを整理したうえで、自分に合う働き方を選ぶ必要があります。

保育士が辞めたいと感じる理由は人によって異なりますが、選ぶ仕事がその悩みに合っていなければ、転職しても後悔につながります。

本記事では、以下の内容を解説しました。

保育士を辞めて転職するなら辞めたい理由に合う仕事を選ぶことが大切
  • 保育士を辞めて転職してもよいかの判断基準
  • 保育士が辞めて転職したいと感じる主な理由
  • 転職して後悔しやすいケースと失敗を防ぐ考え方
  • 保育士経験を活かせる転職先と選び方
  • 転職前に整理すべきポイントと具体的な進め方

辞めるかどうかで迷っているなら、まずは理由を整理し、現職を続けるかと転職するかのどちらが合うかを見極めてください。

転職を選ぶ場合も、感情だけで決めず、納得できる働き方につながる仕事を選んでいきましょう。

今の悩みが解決できるかで判断するべき

保育士を辞めるか迷ったときは、今の悩みが解決できるかどうかを基準に判断することが大切です。

辞めたい気持ちだけで決めると、職場を変えても同じ負担が残ることがありますが、原因がはっきりしていれば継続か転職かを選びやすくなるからです。

特に業務量や持ち帰り仕事の悩みは、園の仕組み次第で改善できることがあります。

たとえば、次のようなICTシステムの導入で事務作業が大きく減る事例もありました。

連絡帳のデジタル化や登降園管理の導入によって、印刷業務が月60時間から24分に短縮された。

このように、園の体制が変わる見込みがあるなら、すぐに辞めずに様子を見る選択も考えられます。

働き方の負担が仕組みの見直しで軽くなるなら、続ける理由になりますが、相談しても改善されずに悩みが続くなら、転職で環境を変えるほうが合う場合もあります。

まずは悩みそのものより、解決の見込みがあるかどうかで判断することが大切です。

保育士を辞めても経験を活かせる仕事や働きやすい転職先は十分にある

保育士を辞めても、経験を活かせる仕事や働きやすい転職先は十分にあります。

保育士として身につけた対人対応力、段取り力、コミュニケーション力は、保育関連職だけでなく事務や接客などでも活かしやすいからです。

転職先があるかどうかではなく、自分の悩みに合う転職先を選べるかどうかが大切です。

子どもと関わる仕事を続けたいなら学童や児童発達支援、働きやすさを重視したいなら事務や受付など、目的に合わせて選択肢を広げられます。

保育に近い仕事ほど経験は活かしやすく、未経験職種ほど新しく覚えることは増えますが、その分働き方が変わる可能性もあります。

転職先の幅は広いため、不安だけであきらめず、自分に合う働き方から逆算して職種を選ぶことが大切です。

注意点

選択肢が多くても、資格の活かしやすさや未経験で求められる準備は職種ごとに異なるため、応募前に仕事内容と必要スキルを確認しておきましょう。

後悔しないためには辞める前に転職軸を明確にして求人を比較する

後悔しないためには、辞める前に転職軸を明確にしてから求人を比較することが重要です。

準備をせずに応募を始めると、条件の良さだけで決めやすくなり、入社後に働き方や仕事内容のずれが出やすくなるからです。

転職で失敗しにくいのは、とりあえず応募する人ではなく、準備してから比較する人です。

転職軸がはっきりしているなら、複数社を同じ基準で比べるだけでも判断しやすくなります。

まだ条件が曖昧なら、応募を急ぐより先に自己分析と情報収集を進めたほうが選びやすいです。

まずは、辞めたい理由と次の職場で譲れない条件をメモに書き出すことから始めてみましょう。

関連記事:保育士の平均年収は約327万円!勤続年数・年齢・都道府県による給料の違いや年収アップの方法を解説